想像力〜イマジネーション

今年は戦後80年ということ、世界大戦、太平洋戦争って言葉も、当然に知ってはいても本当の意味で理解できていません。たぶん・・・
わたしも、戦後の豊かな時代に産まれて、生活するのにも何不自由なく育った世代です。

この時期、テレビを始めメディアで戦争関連を目にすることが多いです。「戦争はいけない」「原爆は悲惨だ」なことを見聞きしますが、なぜ戦争になったのか、どうしてその結果になったのかを考えたり、話し合ったり、そんな意見が少ないような・・・

結果がいけないのは、歴史の事実を知れば誰もがわかることですが、根本的な原因や要因は、本当に深く考えないと「わからない」んじゃないかな〜と。事実や出来事を知って「想像してみる」ことが、本当の意味での「戦争をなくすことにつながる」んじゃないかと思います。

想像って難しいです。わたしたちは七宝焼屋なので、七宝焼の歴史も少しは知ってはいます。でも、1300年〜1200年前に日本に伝わってきた時のこと、その当時の人々の想いはどんなものだったかは「想像」するしかないです。仏教や漢字が伝わってきたころだから「七宝」と呼ばれるようになったんだろうな、今でいう「宝石」のように感じたんだろうな、そんなふうに想像できます。

そのころの「渡来人」たちは、その後どんなふうに日本で暮らしたんだろうなと、別の想像もできます。そうするとおそらく、今の日本人の多くにその子孫がいるんだろうな〜なんてことも考えたりできます。「グローバル」なんてことは、今に始まったことじゃないな〜なんて、どんどん繋がって「想像」できます。

人の「憂い」って目に見えません。だから本当のところは「想像」するしかないです。「人の憂い」と書いて「優」です。「やさしい」であり「すぐれる」です。優しい人は、優れているんだな。優れる人は、優しいんだな。そんなふうに感じます。少しでも「優」なひとでありたいです。そのためには「想像力」を好ましくもっていきたいな〜なんて思います。

差別心や優越感をもたず、ひたらず、熱い心と篤い気持ちで、暑い夏を過ごしていきたいと思います。
では、まだまだアツい夏をエンジョイください!

投稿者: shonanshippoyaki

伝統工芸の七宝焼きを現代的なスタイルで。 テーブルウェア・アクセサリー・オーナメント カスタムメイド・ワークショップ・イベント タノシク、オモシロク、モノ・コトを創り出してます。